Peruki's Blog

春の日高旅行2023

静内・新冠・三石・浦河・苫小牧を巡りました


記事作成日:2023年05月08日 09時14分31秒

最終更新日:2023年06月04日 17時12分54秒


概要

今年のゴールデンウィークは、静内・新冠を中心に日高地方を巡ってきた。

なぜ静内かというと、当然、イオン静内店に通うため。北海道の数あるイオンの中、静内にあるイオンは立地的に特に存在感があったため、卒業までにその地に降り立つ使命があった。

イオンだけでなく、日高の誇る馬の牧場の景色を眺めたり、アイヌの防衛拠点から静内の街を一望したりと、とても新鮮な体験ができた。

ルート

1日目 (5月4日): 函館 -> 苫小牧 -> 鵡川 -> 静内
2日目 (5月5日): 静内 <-> 新冠
3日目 (5月4日): 静内 -> 三石 -> 浦河 -> 札幌 -> 函館

1日目 (5月4日)

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苫小牧

9:00発の特急北斗(函館-札幌) にて苫小牧へ。 もともとは正午に出発して直接日高方面に向かう予定だったが、早起きに成功したため、朝の便でそのまま胆振地方にも寄ることに。

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▲ 苫小牧駅前の町並み。風情があるが、人通りが少なく寂しい印象。とまチョップ様の御神体を拝み心が満たされている。昼食はJosh先輩に教えてもらった、駅前の喫茶店「ヴァンカム」のトマトクリームパスタ。写真は撮り忘れたが、ソースと野菜がたっぷりでとても満足できた。

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▲ イオン苫小牧とその周辺。人通り・車通りが多くなり、お店も充実していてテンション爆上げ。周辺は釧路の昭和地域周辺とほとんど同じ様相をしている。内装や店舗構造もイオンモール釧路昭和と変わらない様子で、イオングループが都市環境に与える圧倒的パワーに感動している。函館にはここまでイオンが威圧する光景を見ることはできないが、これを見せられるとそれはそれで良い気もしている。

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▲ 苫小牧のものもの。素晴らしい。とまチョップ様万歳。

鵡川

JR日高本線で鵡川へ。苫小牧駅から直接静内へ向かうこともできたが、時間に余裕があったため鉄道を使うことに。もともとは苫小牧から鵡川の区間に続き、静内、浦河、様似までを結んでいた路線だったが、過去に災害で不通となり、そのまま部分的に廃止されたらしい。

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▲ 鵡川駅周辺。駅が素敵。

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▲ 街の雰囲気も素敵だが、人はほとんどいないし、そもそもここはおそらく中心街ではない。道の駅周辺も今後巡ってみたい。時間が限られていたのですぐに鵡川とはお別れ

静内

路線バスで鵡川から静内へ。路線バスでここまで長距離を移動したのは初めてなのでかなり体力を消耗した。途中で利用した道南バスは交通系IC非対応だったが、めちゃめちゃ使いにくいバーコード決済を導入していて面白かった。

静内は日高で一番大きな街と聞いてはいたが、ファミリーや中高生っぽい人がかなりいて、都会にある店舗も堂々とあってしていて驚いた。

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▲ これが!!!長距離を移動し、鉄道も廃止された静かな荒野を進んだ先に、開ける無数のロードサイド店舗、絶えぬ人通り、その天守こそが商業要塞・イオン静内店。空テナントや行政施設は一つもなく、隅から隅まで商業テナントで埋まっている。素晴らしすぎる、ありがとうイオン。

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▲ 幾度となく夢見たイオン静内のミスタードーナツ。もはやいつ命絶えても人生に後悔はない。

この日は疲れたため、姿を拝んだあとすぐホテルへ向かった。というかもうこれでイオンへの憧れは満たされたため、あとは馬産地たる日高を気軽に楽しむことにした。

2日目 (5月5日)

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新冠

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この日は新冠へ向かう。静内の隣町で、バスの停留所を4つほど通ってすぐに到着。観光に力を入れているようで、観光施設はむしろ静内よりも充実していた。道の駅近くにレコードを展示する施設があり、黎明期のレコードなどが展示されていて面白かった。新冠との繋がりはよくわかっていなかったが、あろうことかその設立の経緯の中に「ふるさと創生事業」の文字があり、ニヤニヤが止まらなかった。

ここに来たのは、レンタサイクルをするため。静内のレンタサイクル屋はすでに絶滅しており、自転車を借りるには新冠に渡る必要があった。しかし、肝心のレンタサイクルのために向かった「佐々木自転車レンタサイクル協会」はすでにサービスをやめていたようで、頼みの新冠側でも自転車を借りれず、旅程が若干崩壊する。

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▲ 日高本線の跡がよく見える海岸。

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▲ 道の駅名物・ピーマンソフト。最初から期待はしていなかった。

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▲ 街のヒーローと思しき人物。ティウンティウンティウン...

いろいろあった後、道の駅のポスター欄にて、新冠温泉のホテルが宿泊者以外向けにもレンタサイクルを開放していることを発見。助かった。マイナーな観光地だとインターネットでわからないことも多くある。

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▲ 新冠温泉。ホテルヒルズさんありがとうございました。ちなみに決済は現金のみだったようで、PayPay使う気まんまんだった自分は街と温泉を徒歩でお金をおろしにもう一往復する羽目になった。旅行ではちゃんと現金を用意しよう。

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▲ 借りた自転車。

静内

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借りた自転車ですぐに静内へ。川の上流は馬の牧場が広がっていて、本当に綺麗だった。ただし、馬の牧場を撮ることは結構グレーゾーンなようで、ここではあまり公開できない。

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▲ 喫茶店「屋根裏」へ。甘いジャガイモを使ったグラタンが美味しかった。

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▲ 二十間道路。ここは桜の名所として有名だそうだが、残念ながら今年は開花シーズンが平年より早かったようで、すでに葉桜だった。

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▲ 桜舞馬公園(オーマイホースパーク、なんやそら)。静内発の名競走馬の石碑が立ち並んでいた。やっぱり競走馬の街なのかしら。ここにはまだいくつか桜の花が残っていて、とても綺麗だった。

新冠 (再)

今度は山側から新冠へ。

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▲ 優駿メモリアルパーク。オグリキャップを推しまくっていた。こういう世界に明るかったらもっと楽しめただろうな。

静内 (再)

もともと先程の地点から川の下流に向かって進み、判官山公園に向かう予定だったが、桜舞馬公園での忘れ物に気づき急遽ルート変更。公園まで戻って回収し、その後静内側の真歌公園まで目指すことに。判官山はまた次の機会。

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▲ 新冠と静内の間の峠からの下り坂の途中。こういう景色がずっと広がっていた。本当に綺麗。

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▲ 真歌公園。静内が一望できる!これを見ると改めてこの街のエネルギーを感じる。街の規模に対して明らかに商業規模が大きく見えるのは、他の街と商圏を共有しているからなのか。とにかく、こういう見晴らしの良い場所がある街はいいよね。ちなみにその見晴らしのアドバンテージもあって、ここは昔アイヌの重要な防衛拠点だったらしい。周辺には民族関連の史料館もあったが、残念ながらどこも閉まっていた。

新冠 (再々)

最後は静内の商店街を見て回りつつ、新冠温泉まで返しに行く。ついでに温泉にも入ることにした。

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▲ 夜の新冠温泉。この周りも牧場で、風呂から見える景色がとても良かった。次行くとき経済的な余裕があればここに泊まるかもしれない。

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▲ この写真なんで撮ったんだ??? 3時間の徒歩+5時間の自転車で、もうこのときには足がボキボキだった記憶。それも、旅前に函館で海を見に行って靴に砂と海水が入りまくり、仕方なく就活用の革靴を履いてきていた上でなので、足が相当傷んでいた。

終バスになんとか間に合い、静内のホテルに到着。気絶するように睡眠。思うのは、やはり旅をすると生活習慣が劇的に改善する。

3日目 (5月6日)

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この日は日高地方から函館へ一気に帰る。行きは鉄道とバスの併用だった一方で、こちらは浦河まで路線バス、それ以降は最後まで高速バスで移動した。 最初に乗ったバスは9:20発だったが、ホテルの朝食を食べ終えたのが9:17だったのでかなり危険だった。優駿なので爆走してなんとかなった。

三石

三石の道の駅周辺に寄った。残念ながら三石の中心街を巡ることはできなかったが、朝から温泉に浸かりいい気分になれた。

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▲ 三石の温泉。ここでは地元名物の三石羊羹を購入。ついでにザンギ定食も食べた。

浦河

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▲ 浦河の街並み。振興局所在地という側面もあってか、官公庁や企業のオフィスが立ち並んでおり、静内とは明らかに様相が違った。また「本州人の考える北海道の家」みたくカラフルでメルヘンな家が多かった。全体的に都市っぽくとてもうまく整った街並みだったが、一方で静内よりも明らかに閑散していた。

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▲ 浦河ショッピングセンターMiO。浦河にも複合商業施設があったんだ。ただ、核店舗が百均な上その他は空きテナントも多く、静内のイオンとは大きな差を感じた。なんとなくなのだけど、うまくいってる複合商業施設って上の階への誘導がうまいよね。

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▲ 浦河のものもの。このほかにも明らかにいらすとやを模写したものなど、独特な看板を多く見かけた。残念ながら、すべてを撮影する時間の余裕はなかった。

ここで日高地方とお別れ。次はいつ行けるかな。

帰り道

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▲ 高速バスでの移動のため札幌を経由することになり、乗り換えの合間少しだけ札幌を散歩していた。写真の北海道中央バス札幌ターミナルはじめ、街中に「二十世紀の最先端」のような尖ったデザインがいたるところにあり、勝手にエモさを感じていた。

函館についたのは23:30頃。着いてからというもの、バス停と家が離れていたこともあり、くたくたの体で45分も歩く羽目になった。帰宅したのは日が回った4月7日の0:15頃。おつかれさまでした。

おわりに

今回の日高の旅の収穫として、道内の移動に対する心理的な障壁をより克服でき、今後の目的地の選択肢が格段に広まった感覚がある。自分は今まで、旅行先を鉄道で行けるかどうかを軸に決めており、逆に路線バスを駆使して遠くへ行くという感覚がなかった。そのため一部の地域には手の届かない感覚があったが、今回の旅を経て、気持ち次第で北海道のどこへでもいけるんじゃないかという思いが芽生えている。ありがとうイオン。

次の旅もイオン巡りということで根室や厚岸に行きたいところだが、そのついでに、今回辿り着けなかった襟裳岬・様似・広尾にもぜひ行ってみたいと考えている。早くインターンを探さなきゃいけない。果たして、受かるのかしら...

おまけ

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▲ 道南が誇る五勝手屋羊羹と、三石で買った三石羊羹で食べ比べをしてみた。五勝手屋羊羹はかなり濃厚で、舌触りに高級感が感じられた。また、表面についているざらめが非常にいいアクセントを出していた。一方で三石羊羹はしつこくない甘さで、水無月を食べているようなみずみずしさがあった。そして、控えめな甘さの中でしっかり小豆の味が引き立っていた。どちらもまったく引けをとらないが、強いて言うなら、しつこくない甘さでみずみずしさの際立つ三石羊羹のほうが好き。とにかく一見の価値あり。北海道には他にも、北海道三大羊羹の三つ目たる道東の標津羊羹が有名だそうで、それも含めまたどこかの機会に食べ比べできると嬉しい。