この記事について
ぺるきです。
FUN Advent Calendar 2025 Part3の19日目の記事です。
はじめに
本記事では、未来大周辺のいい感じの風景をスケッチします。 先日、研究室の隣の席の友人の机に『うまい絵のリクツ イラスト理論の超基本』という本が置いてありました。
ゼミの待ち時間にこの本を勝手に借りて読んでいたわけですが、 絵を職業にする方々の物事に対する視点を垣間見ることができて、なかなか興味深いと感じました。
スケッチについて
スケッチについては、当書では次のように説明されています。
主にある程度動かない物や人などの対象を短時間で大まかに輪郭・特長を線でとらえて描く方法。
スケッチでは、対象となる物の特長1を捉えることに重きが置かれるようです。
悲しいかな、普段は冷たいndarrayから特徴を抽出せんと腐心する我が研究生活においても、時々は自然豊かで穏やかな世界からいい感じの特長を見出したくなるものです。
自然豊かな未来大学
というわけで、スケッチを試みようと思います。スケッチの題材を探すにあたり、未来大の周辺の自然を振り返ってみます。本来は実物を見て描くのが望ましいのですが、今回はすでに外も寒いため、過去の写真を参考にします。
木の種類を特定するにあたりほっかいどう森マップという素晴らしいWeb地図を活用しました。未来大周辺の人工林を確認すると、トドマツやカラマツが多い他、道南らしくスギも見られます。
ということで描きやすいものを探してみたところ、おそらくカラマツであろう木が一本だけ生えている写真を見つけました。
写真を見る限りでは、一口にカラマツと言っても、大きな木と小さな木で形状が異なるようにも見えます。大きな木においては、枝を水平に伸ばし、葉の塊を外側に集中させているように描けるのではないかと感じます。一方で小さな木は、枝を斜め上に伸ばし、葉を枝の先にかけて、幅を狭くしながら全体についているように描くと良さそうです。
カラマツの枝は直線的に伸び、ある一本の枝から多数の枝が分岐するようなパターンが、葉まで何度も繰り返されているように見えます。各分岐は広く角度がついている印象です。この分岐を全部描いたらキリがないと思うので、おおよそ2分岐目以降はざっくりと描くことになりそうです。
スケッチするとこんな感じになりました。
手前の雑草と描きたい木の遠近感をうまく出せず、対象が目立たなくなってしまったのが反省点です。
遠近感を鍛えたい
ということで遠近感の練習として、未来大周辺の山の風景をスケッチします。
冬のためか、山の起伏の陰影がはっきりしており、とても綺麗です。実際には霞むほど遠くないですが、奥行きを分かりやすくするため、あえて遠くにあることを強調して描くことを意識しようと思います。
遠近感を作り出す方針の一つとして、手前にある物の周囲を少し空けることで、近くにあるものだとある程度認識できるようになったのではと思います。山に関してはできるだけ薄く描こうと意識しましたが、ペンで一発描きだと、影を表現したい部分がどうしても濃くなってしまいます。うまくやる方法を考えたいところです。
おわりに
今回はスケッチを試みました。絵のプロには程遠いですが、今後の大学院生活のささやかな彩りということで、あえてスケッチのような機会を設けて、目の前にある物の視覚的な特徴を捉える練習をするのも面白いと感じています。
Footnotes
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スケッチにおいて対象の物から捉えるものが「特長」か「特徴」かは、文章によって揺れがある印象を受けます。本記事では書籍に直接言及する部分は「特長」と表記し、その他の部分は「特徴」と表記しています。 ↩